おっさんの悩み

旦那がペラペラと仕事の話なんてあまりしないのに疲れきった顔して帰ってきて、悩みや不安を私に吐露してきました。どうやら勤めている会社がとても忙しくなってきたらしく、その上、事務員さんも辞めてしまって書類の作成やら手続きやらを今までお願いしていたのに、それも殆ど自分でこなしていかないといけなくなって途方に暮れているといった内容でした。それからまた続けざまに旦那は話をしだして、どうしても自分でできないことは別のフロアにいる行政書士見習いの社長の娘さんにお願いしているけどその娘さんがまた愛想が悪くて冷たくてお願いしてもすぐにやってくれないからツライ…、おっさんツライわ…と。


「ああ、それ、嫌われてる。」
「えっ!?」
「うん、まぁ、その娘さん、おくれさん(旦那)のこと嫌いやな。たぶん。」
「そうなんかな…。なんや建築部の皆に冷たいんやけど…。」
「ああ、それやったら、おっさんが大嫌いのレズなんちゃうの。ウヒヒ。」
「!!!!」
「いつも作業服で小汚いし臭いし脂っぽいしハゲてるしタバコ吸うし口臭いし、なんだか臭いし。」
「えらい、臭いばっかし言うなぁ。」
「小ギレイにして良い匂いして、爽やかでシュッとしてキラーンしてたらちゃんと対応してくれるんやわ。たぶん。でもまぁ、無理やな。」
「せやな!あははは!」
「アハハハハ!でもオバハンは臭いは全然大丈夫やけどな!でもそんな娘さんは建築会社に勤めたらアカンよな!殆どおっさんばっかりやのに!どういう理由で感じが悪いのかは定かじゃないけど、これから行政書士としてやっていくんやったら色んな人と付き合っていくのに、いつまでもそんな露骨に嫌な態度していったらアカンと思うわ。まぁ、おくれさんもそんなに悩まんでも良いと思うよ。きっとそういう娘さんは心の中が複雑やから薄っぺらく付き合うのが一番やわ。」
「せやな!わははは!」
「アハハハハハ!」


旦那、悩みを吐き出して笑って終わったので、ちょっと気が晴れたみたいでした。いやはやまた、円形ハゲができなきゃいいけど…。