名前って大切ですね

ここ半年くらい前から会社の近くのお家で柴犬のような痩せたオスの雑種犬が屋外で飼われておりまして、またその犬の表情やら佇まいが国語の教科書に出てきそうな文学作家みたいな感じでして、なんていうか上手く表現できないけれど覇気がないというか『どうぞ、オレには構わんでくだせぇ…』っていえばいいんでしょうか、なんかちょっと違うけどそんな感じな犬なので私の中ではその犬のことを勝手に「先生」と名付けてしまいました。
いつもその家を通りかかると「先生、おはよう」とか「先生、ごはん食べてんの?」とかゴニョゴニョと声をかけたりしていたんですけれど、そしたら今日、その「先生」にご立派な犬小屋が完成しておりまして、しかも犬小屋に「先生」の真の名前が刻まれているではありませんか!


「ろんり」


ひらがなで刻まれたその名前。なんていうか、「先生」のイメージにぴったりだったので飼い主さんのセンスに驚愕した一日だった。