思い出

相方とお付き合いするだいぶ前に少し気になっていた殿方がいて、その殿方が『デヴィッド・リンチがどーとかこーとか。』言っていたので『それじゃあ、そのデヴィッド・リンチ監督のDVD貸してくださいよ。』と言ったらすんなり貸してくれて、嬉しくて急いで家に帰って観たら、そりゃもう当時21歳だった私には衝撃的な内容でして、とっさに「これを何も言わず躊躇いもみせずすんなり貸してくれたあの方は、きっと私のことは恋人対象で見ていないんだろうなあ…。」と思って一瞬にして冷めたことを、最近流れている樋口可南子の車のCMを観て思い出した。
そのCMで聴こえる楽曲「ブルー・ベルベット」。まさにその殿方が貸してくれたのがデヴィッド・リンチ監督作品「ブルー・ベルベット」で、作品の中では同じ曲が歌われていて、今でも鮮明に当時のことが甦ってなんだか湿っぽくなって嫌なのです。